「そのままでいいよ」の本当の意味とは?
「いてくれたらそれでいいよ」
「ありのままで素晴らしい」
こんな言葉を、
あなたも言われたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、
存在に価値がない人はどこにもいません。
しかし、
もしあなたがこれからビジネスを始めようとしている、
または始めているのだとしたら、
この言葉は2つに分けて解釈する必要があります。
それは、
存在価値と機能価値です。
この記事を読めば、
「そのままでいいよ」という言葉に振り回されずに、
あなたの価値をもっと高めているようになるはずです。
Contents
「そのままでいいよ」の2つの意味
「そのままでいいよ」
「いてくれるだけでいいよ」
というような言葉には、2つの意味があります。
存在価値と機能価値です。
多くの人が、
存在価値としての意味のみで
考えているのではないでしょうか。
また、
「いてくれるだけでいい」の言葉をそのまま
「いるだけでいいんだ」と解釈してしまう人も、
ビジネスをやっていく上では危険な場合があります。
それぞれについて詳しく説明していきます。
存在価値:プライベート
存在価値とは、
「存在してくれたらいい」という意味です。
つまり
存在自体の価値と言い換えることもできます。
例えば、
子供は存在してくれるだけでいいですよね。
存在自体に価値があるというものです。
存在価値とは、
プライベートとして
「そこにいてくれるだけでいいよ」という意味です。
機能価値:ビジネス
一方、
機能価値とは、
相手に「与えられること」としての価値です。
例えば、
夕食の準備中に旦那さんが
ただ座って待っていたらイラッとしませんか?
旦那さんの存在に価値はあるけれど、夕
食の準備を手伝うという機能価値を
発揮して欲しいと思うのではないでしょうか。
ビジネスの場面での
「いてくれるだけでいいよ」は、
自立している人・自分に何ができるかわかっている人に対して、
「(与えてくれるものもあるし、
こんなこともやってくれるから)
いてくれるだけでいいよ」
という意味なのです。
存在価値と機能価値を分けて考える
存在価値と機能価値について、
「いてくれるだけでいいから」
と同じ言葉で表現されることが多いです。
しかし、
存在価値と機能価値を分けて考えないと、
混乱してしまうことがあります。
「いてくれるだけでいい」と言っている人は、
どんな立場でそれを言っているのかを
踏まえて考えてみてください。
なぜ分けて考える必要があるのか
例えば、
存在価値として言った
「あなたはそのままでいい」という言葉を
屈折して受け取り、
急に会社を辞めてしまうような人がいます。
このとき、
機能価値を社会から認めてもらえている状態でないと、
会社を辞めるのは危険な判断になりかねません。
存在価値としてはもちろん
「そのままでいい」のですが、
会社に「そのままただいるだけ」
では良くないですよね。
社会的には、機能価値を求められます。
ビジネスとして社会的な役割を果たしているから
「いてくれるだけでいい」という言葉になるのです。
ですから、
プライベートの「そのままでいい」なのか、
ビジネスとしての「そのままでいい」なのか、
分けて考える必要があるのです。
機能価値=役に立つこと
「いてくれるだけでいいよ」と言われて、
「そんなことない・・私はどうしたらいいんだろう」
と考えてしまう方もいると思います。
そんなときは、2つのことをしてみてください。
まず、
自分の存在価値を認めること。
そして、
機能価値として自分が提供できることを考えることです。
機能価値とは、
役に立つことです。
役に立つということは、
相手が求めているものと、
自分が提供するものが一致することです。
あなたが相手の立場だったら、
どんなことをしてもらったら嬉しいか、
どんなことをしてもらったら喜ぶかを考えてみてください。
そして、
自分はそれを与えることができるか考えて、
やってみてください。
自分の機能価値を知っておく
自分にできること(=機能価値)を知っておくことは、
とても重要です。
つまり、
「何ができる?」と聞かれて
「これができる」と答えられる状態です。
自分に何ができるかがある程度わかっている人が
「いてくれたらいいよ」と言われたら、
「そうですよね」と思えます。
一方、
自分に何ができるかわからない人は
「いてくれたらいいよ」と言われたら
「いるだけではよくない」と思ってしまい自
信を失ってしまうこともあります。
たとえ、
自分にできることはほんの少しだったとしても、
全く問題ありません。
決して、
全部自分が与えなければいけないというわけではないからです。
自分にできる役割を果たすだけで十分なのです。
まとめ
「いてくれるだけでいい」という言葉には2つの意味があります。
存在価値
と
機能価値
です。
存在価値とは、
プライベートの意味で使われる「存在するだけでいい」ということ。
機能価値とは、
ビジネスとして社会的に役に立つこと。
同じ「いてくれるだけでいい」という言葉でも、
どんな意図で使っているのか分けて考える必要があります。
自分の存在価値を認めたうえで、
相手が何を求めていて自分には何ができるだろうということを考えることで、
さらにあなたの価値は高まっていきます。
ぜひ、
自分ごととして考えてみてくださいね。